お知らせ

軽貨物ドライバーが試行錯誤する積み込みとその基本
2022/03/03

軽貨物ドライバーにとって荷物をお客様のご希望にそった形で安全確実にお届けすることが最も意識すべきことであり、速く配達することが必ずしも最重要ではありませんが、荷物量が増えていることに加え、時間指定の荷物も多くなっているという傾向もあり、多くの荷物を捌き指定時間どおりに配達する為にはある程度の配達速度が求められます。

 
では軽貨物ドライバーは一体どのようにしてその配達速度を出すのでしょうか?
そのポイントの一つが『荷物の積み込み方』です。
「そんなに変わるもの?」とお思いの方もいらっしゃるでしょう。侮ってはいけません。荷物を効率よく配置し、自分なりの工夫を施したりすることで、配達時間を大きく短縮することも可能なのです。

では具体的にその積み込み方をみていきましょう。

 
 
【積み込みの手順】

 ➀荷物をエリアごとに分ける
 いきなり積み込まず、まずは住所や時間指定などをもとに荷物を仕分けします。この時点でまだ伝票は剝がしません。
 この時専用端末への持ち出し登録も忘れずにしましょう。
        ⇓
 ➁配達順に荷物を積み込む
 仕分けした荷物のグループを配達順後ろから積み込んでいきます。
 この時伝票を剥がし、その受領伝票に荷物の特徴をメモしておくとあとで荷物が取り出しやすくなります。
        ⇓
 ➂伝票を配達順に並び替える
 剥がした伝票を地図をみて並び替えます。この一手間で配達先到着時の伝票を探す時間が省けます。
        ⇓
 ➃配達開始
 並び替えた伝票の一番上から順に配達していきます。

 
【積み込み時に気をつけること】

・配達順に積み込む
センターや営業所といった積地から一番遠い場所の荷物(または最後のほうに配達する荷物)をバックドアから一番遠い運転席・助手席のすぐ後ろあたりに積み、そこからバックドアに近いほうへと順に奥からつめるように積み込んでいくのが最もオーソドックスな積み方です。順番を決めてバックとサイドのドアや運転席のすぐ後ろも利用するなど積み方は様々ありますが、どれも取り出し口手前に先に配達する荷物がくるようにしてあって「取り出しやすい」というのが共通する大事な所です。
時には100個以上の荷物を積み込むこともあるため、考えなしに積むと全部載せられなかったり、荷物探しにとんでもない時間がかかってしまうことになります。

 
・重い荷物は下に配置する
荷物の変形や損傷を防ぐために、比較的大きくて重い荷物は下の方に、小さくて軽い荷物は上の方に積むようにしましょう。
たとえ荷物の中身は無事であったとしても変形したり破損した段ボールを受け取ったお客様は気分良くないはずです。実際に荷物の状態に関するクレームは多いので、クレームを減少させることにも繋がります。中身に影響なければよいというのではなく、段ボールや封筒などの梱包資材も含めて大切な荷物だという意識が大切です。

 
・なるべく同じ形の荷物でまとめる・高さのあるものは横にして積む・隙間をなくす
これらはたくさん積めるようにし、かつ荷崩れが起きないようにするためのテクニックで大事なポイントの一つです。
軽貨物での配送は発車・停車の繰り返しや角度のある右左折が多く、荷室の荷物が不安定になりやすいのです。ドアを開けた途端雪崩のように荷物が落ちてきたら大変です。
同じ形の荷物をまとめたり、横にして積む(ただし荷物の上下が指定されてない場合に限る)ことで、できる限り無駄なスペースをなくし、隙間に小さな荷物を上手く入れることでより積んだ荷物を安定させることができます。

 
・封筒物は小さいBOXなどにまとめて助手席に置く
封筒や紙袋のものはサイズも小さいものが多くやわらかいので荷室に一緒に積まずにBOXなどに入れて助手席に置いておきます。すると他の荷物に潰される心配もなく、すぐに取り出せるので一石二鳥です。また運転席とバックドアの往復を減らすことにもなり全体の配達スピードアップになります。例えば、荷物を取りに行く時間を30秒とすると、封筒の荷物が30個あった場合、30秒×30個で900秒=15分の時間短縮になります。

 
・台車を載せるスペースを確保する
台車は積み込みの一番最後に取り出しやすい荷室の横に積むのが一般的です。そのことも念頭において荷物を積んでいきましょう。
荷物の上におくなど論外です。汚してしまったり、台車の重さで破損させる可能性があります。
ドライバーさんの中には固定するバンドなどの小物や緩衝材を利用してコンパクトな台車置き場をあらかじめ作っている人もいます。

 
・伝票に荷物の特徴をメモして素早く荷物を見つけられるようにする
自分がわかりやすく簡単な書き方であればなんでもよいですが、例えば大きい段ボールなら「大段」、封筒物なら「ふ」というように荷物の見た目に関する情報をメモします。これだけでも特定しやすくなるので取り出す時間が大幅に変わります。

 
 
 
軽貨物ドライバーが積み込み一つについてもこれだけの工夫をしつつ時間を作り業務を行っているということがおわかり頂けたと思います。
だいたい100個程度の荷物の積み込みに30~40分、それから配達先を地図を確認して、積み込みから一時間くらいで出発するのが基本的な流れです。慣れないうちはこれ以上に時間がかかってしまうかもしれませんが、慣れるにつれ積み込みも早くなり地図の確認も減るので徐々に時間は短くなっていきます。
ドライバーさんの中にはさらに拘って荷室のデッドスペースに少し手を加えることでさらに荷物が積めるようにしたり、独特な積み込み方を編み出すなど、試行錯誤を繰り返して効率よく配送している人はたくさんいて、そんな一生懸命な人たちによって軽貨物運送業の安全・正確でスピーディーな配達は支えられています。