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多くの交通事故に繋がっている「歩行者妨害」とは?
2022/03/31

年度の始めを迎えるにあたり、人の流れも車も増え、新入学生の慣れない通学などで交通事故が増える時期です。
4月6日㈬~4月15日㈮には毎年恒例の『春の全国交通安全運動』も実施されます。毎回最近の事故の傾向を反映した重点項目が設定されますが、その中でも長年取り組まれているのが「歩行者妨害」に関するものです。
各県警が出しているデータによると、どの都道府県においても歩行者のまたその中でも横断中の死亡事故が大きな割合を占めています。その傾向に歯止めをかけるべく歩行者妨害の取り締まりが何年にもわたり強化され、頻繁に呼びかけられているわけです。

 
 
JAFの調査による2021年の「歩行者のいる信号機のない横断歩道での車の停止率」を見ると、全国平均は30.6%で、前年より9.3%良くなっており全国的に改善は進んでいますが、いまだ3割の人しか止まらないというのが現状です。

ちなみに最も停止率が高かったのは長野県の85.2%で6年連続の1位です。また逆に最も低かったのは岡山県の10.3%です。
今年もっとも改善したのは宮城県で5.7%⇒51.4%、なんと全国最下位から一気に4位に浮上しました。素晴らしいですね。

47都道府県のうち40県で大なり小なり改善されているのに対して、茨城県は前年より下がっていて27.3%⇒19.0%で全国ワースト6位、千葉県においては全国で唯一2年連続で下がってしまっており25.5%です。
東京は停止率が全国ワースト2位で、前年より改善はしているものの12.1%に留まっています。9割近い人が信号機のない横断歩道で止まらないという状況は、歩行者は怖くて安心して横断歩道を渡ることができませんし、横断歩道がある意味がないといっても過言ではないでしょう。

 
 
実際、朝の通学時間帯に通学路の信号のない横断歩道で小学生が渡るために立っていたりしても、そのままスピードも緩めずに通過する車を見るのは日常茶飯事というくらい多いです。みなさんも身近なところでそんな光景をよく目にしていませんか?また自分もそのような事を自己都合でしてしまっていませんか?

 
 
ここで改めて歩行者妨害とは何か、横断歩道での運転者の義務や注意点などについて確認しておきましょう。

歩行者妨害とは「横断歩行者等妨害等」と言い、歩行者のいる信号のない横断歩道での車の一時停止違反のことです。
まず運転者には横断歩道に近づいたら歩行者がいないことが明らかな場合を除いてその直前で停止できる速度に減速する義務があります。そして歩行者がいる場合にはその歩行者が渡る渡らないにかかわらず必ず停止し、歩行者の横断を妨げてはならないと道路交通法に定められています。たとえ渡ろうとしている歩行者が道を譲ってくれたとしてもそのまま通行すれば摘発の対象になります。横断歩道では歩行者優先が大原則です。
違反した場合の違反点数は2点、反則金は普通車で9,000円です。

 
歩行者のいる(またはいるかもしれない)信号のない横断歩道の前で減速・一時停止する時後続車がいる場合は、ブレーキを数回踏む、追突の危険性が高いならハザードランプを使って後続車に知らせましょう。二輪車の場合は追突される危険性が車より高いので、できるだけ左に寄って減速・一時停止したほうが良いでしょう。
自分が後続車の場合は前方の車や二輪車の動きにも十分注意する必要があります。

 
横断歩道の手前に駐車・停車にかかわらず止まっている車がいたら、その車の前にでる前にも一時停止する義務があります。歩行者がいるかもしれないという予測がとても大事です。そもそも横断歩道から前後5メートル以内は法令で認められた場合を除き原則駐停車禁止です。横断歩道の手前30メートルは前を走っている車両の追い越しや追い抜きも禁止されています。(こちらも違反した場合の違反点数は2点、反則金は普通車で9,000円)

 
横断歩道の近くには横断歩道があることを示す標識がありますし、横断歩道の30~50m手前にはひし形のようなマークが道路に書かれています。ひし形マークの方は、重要な道路標示にもかかわらず意味を忘れてしまっているドライバーの多い道路標示とも言われています。これを見たら注意し減速するようにしましょう。


 
 
運転者の漫然運転や都合の良い自己判断など危険予測ができていないことが多くの交通事故に繋がっています。
私たち運送業は業務で日々車両と交通ルールに向き合う者として、そのようなことで事故を起こすことがあっては絶対にいけません。車の運転は慣れることで上手くなるところはありますが、交通ルールとその安全確認については慣れることなく、いつも初めての道を走るような気持ちで気を引き締めて走り続けていきましょう!