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副業と軽貨物運送業
2022/04/14

配送の荷物の量は、インターネットの普及・ECサイトの拡大によって増えつつあったところに、コロナ禍を発端とする「置き配の解禁」や「生活必需品の通販の利用増加」によってさらに大きく増えました。配送の仕事は一層あふれるようになり、多くの配送会社で常時ドライバーの募集をしている状況です。そんな中、軽貨物運送業を「副業で始めてみたい」という声も多く聞かれるようになっています。

 
 
副業を希望する人のその理由には以下のようなものがあり、その年齢層も事情も様々です。
 ・サラリーマンが小遣い稼ぎに土日だけ
 ・定年退職した男性が年金だけでは不安だと生活の足しのために
 ・家計費がアップしたためシングルマザーや主婦が空いてる時間に稼ぎたい
 ・学生が小遣いや学費の足しに夕方から夜の時間帯だけ
 ・本業に収入不安定な時期があるのでその時期だけ生計を安定させるために   etc

 
 
2018年1月、厚生労働省は国民の副業・兼業を促進するため【モデル就業規則】から「副業禁止」の規定を削除しています。しかし、じつはそれよりも前から社会全体で副業希望者が増えてきているという実態があります。
軽貨物運送業含め副業に取り組む人が増えてきている背景の一つに、『ギグワーク』が成立する経済圏(=ギグエコノミー)でのアプリを使った働き方が拡がりつつあることがあげられます。
『ギグワーク』とは単発の仕事をこなす働き方のことで、インターネットを使って仕事を探し、自分の空いた時間を使って働きます。
ここでもインターネットが大きく影響しており、今や買い物も仕事探しもネットでする時代だということがわかりますね。

 
 
軽貨物運送業界でも「ハコベルカーゴ」や「ピックゴー」、「アマゾンフレックス」や「ウーバーイーツ」などのいわゆる「マッチングアプリ」の数は増加傾向にあります。こういったアプリの特徴は登録料がかからず、紹介手数料も収入の5%~10%と比較的少額だということです。
ギグエコノミーは首都圏中心であり地方では成立しないところがまだまだ多いというのが現状のようですが、今後拡大していくと見込まれています。
多様な働き方に魅力を感じる労働者が増えてきたということでもあり、正規労働者至上主義は過去のものになりつつあるようです。

 
 
 
では、軽貨物ドライバーを副業とするメリットとデメリットとはなんでしょうか?

 
 
<メリット>

・始めやすい
普通免許と黒ナンバーの軽貨物車両があれば、軽貨物事業者としての届出をするだけですぐに始められます。
学歴、性別、年齢、経験は問わず特殊な資格も必要ありません。

 
・多様な働き方ができる
依頼主にも受取人にも近く、特定のエリアに強い、そして小回りがきくというその特性から軽貨物運送業には様々な種類の業務があり、自分のスタイルに合った働き方が選択できます。また今後も多様化していく可能性があり、新しい事業や業務が立ち上がる期待もできる仕事です。様々な立場の老若男女がこの仕事を求めてくるのは、上記の始めやすいということとあわせ、こういった理由からではないでしょうか。

 
・需要が高い
軽貨物運送業は前述したとおり需要に対して現在も供給が足りていない売り手市場です。そのため、今後も案件が減ることは考えづらく、数が多いということは良い案件とも出会えるチャンスがたくさんあるということです。最近ではさらに扱う荷物も多様化しており、特定の荷物の扱いに長けた人や依頼主の希望に合わせた対応のできるドライバーさんを業界は求めていて、女性や他の業界での経験をもつ人も必要とされています。

 
 
<デメリット>

 
・個人事業主としての事務処理とリスク管理が必須
軽貨物運送業は基本的に個人事業主です。副業の頻度や稼ぎに関係なく、どれだけ売り上げ、経費がかかったのかを明確にできるよう領収書などの書類を保管し帳簿をつけなくてはなりません。貨物保険に加入するなどの一定のリスク管理も自分で行う必要があります。また給与取得という形ではないので年末調整はなく、「副業をしている人は給与以外の年間の所得(収入ー経費)が20万円を超える場合、確定申告が必要」というルールのもと確定申告を行わなければならない場合もあります。20万円以下で確定申告が不要であっても地方自治体への住民税の申告は必要です。

 
・案件次第のところがある
軽貨物ドライバーの稼ぎは案件次第というところがある点は否めません。しかし、一方で先に述べたとおり選択肢が多いというメリットがあるので、できるかぎり自分にあった良い案件を選ぶことが上手に稼ぐためのはじめの一歩となるでしょう。また努力が収入に直結する仕事です。あとは自分の工夫次第で安定性や単発でも大きな収入を得ることなども可能です。

 
 
 
副業をすると決めたとして始める前に注意することが二つあります。

 
 
一つは、そもそも現在の本業が副業しても大丈夫な仕事であるかを必ず確認して下さい。
これは軽貨物運送業のみに関わらず、どの職業で副業するにも絶対必要なことです。たしかに厚生労働省は副業することを促進していますが、必ずしもどの企業もそうしているとはかぎりません。副業に関するものは就業規則の服務規律に記載されていることが多いので、まずそこを確認した上で副業の準備を進めましょう。迷惑をかけることのないスムーズな事務手続きのためにも副業をする場合には本業の会社にも伝えておくと良いですね。

 
 
もう一つは軽貨物運送業に欠かせない軽貨物車両の所有についてです。
副業では毎日フルで使うわけではないので、使っても使わなくても料金を取られる車両リース・レンタルより所有したほうが良いと考え張り切って先に購入する人がいます。安い買い物ではないので、まずは仕事をしてみて、長く続けられるようなら購入を考えることをオススメします。
今は一ヵ月から契約できる超短期リースや日割り計算可能なレンタルもありますし、リース・レンタル料金は経費として計上できます。使い方によっては、メンテナンス代や保険料も料金込みのこちらのほうがお得な場合もあるので、副業としてどのくらい稼ぐかにもよりますが、上手に選択するようにしてください。

 
 
 
軽貨物ドライバーとして仕事を始める時、まずは案件を紹介する配送会社に応募します。案件の相談をし、気に入った案件があったら業務委託契約をするという流れです。車両のレンタルや保険の加入、事業ナンバーの取得もそれからで大丈夫です。
もちろん配送会社に所属せず、前述したようなマッチングアプリを利用して自分で仕事を受ける方法でもOKです。その場合は基本的に車両の準備・保険・事業ナンバーの取得も自分で先に済ませておく必要があります。
「手数料で収入から差し引かれるものが多い」「車両レンタル料が高い」などがあげられ、副業の場合は配送会社に所属するのは割に合わないとも言われていますが、それは会社によって金額も違いがありますし、信頼の安定した案件が多数あり、何より強力なサポートがあることが配送会社に所属する最大のメリットです。社内で保険や車両レンタル・整備なども行っている会社であればさらに手間もかかりません。
どちらが良いとは断言できません。一長一短です。自分の活動エリアや得たい収入とのバランス、自分はどちらの方が向いているのかなどをよく考えて選びましょう。

 
 
ダブルワークに軽貨物運送業はいかがですか?